横浜・藤沢市の回転寿司ぐるめ亭。産地直送鮮魚を取り揃えてます

フグの王様!トラフグの旬と魅力に迫る。

トラフグ

海には、多くの魚が生息しています。そしてフグの種類は400種類以上がいます。この400種類のフグの中で食用として認められているフグは22種類です。フグは毒性があるので食用として認められているものでなければ、口にすると大変危険なものになります。そんな食用のフグの中で高級魚として名高いのが、「トラフグ」です。そんなトラフグの旬や魅力について書いていきたいと思います。

トラフグの基本情報

トラフグは北海道を含め南に生息しており瀬戸内海、九州沿岸、黄海、東シナ海朝鮮海峡に分布をしています。稚魚は夏から秋に急成長をします。寿命は約10年で成長が早いトラフグは、全長60cm以上にまでになります。トラフグの特徴としては、お腹が白く、背中が深緑色っぽく黒っぽい感じに見えます。また黒斑が点々としているのも特徴です。

そんなトラフグは肉質が筋肉質でしっかりしており、刺身などで食べると歯ごたえもあり楽しめます。その他に食べられる部分は、皮、ヒレ、精巣(白子)の部分で希少な食材としても有名です。トラフグは毒性が強く卵巣や肝臓などには強い毒が含まれているので調理は特に注意が必要となります。

トラフグに限らずフグと言えばお腹をプクゥーと膨らます行為です。ストレスや危険を感じると相手を威嚇する意味で腹部の部分を膨らませます。この膨張したお腹ですが実は、お腹ではなく膨張のうという袋がフグにはあり、その膨張のうをストレスや危険を感じると水や空気を入り込ませます。なんと体重の4倍ほどの水や空気を吸い込んでお腹を膨らませているそうです。ちなみにお腹を膨らませても体への負担は無いそうです。また歯が鋭くアルミ缶を嚙みちぎるほど力が強いのも特徴です。

【毒が無いフグがいる!?そして内臓が食べられる?】

先ほど、トラフグには毒があると申し上げましたが、世の中には毒の無いトラフグもいるそうです。栃木県の温泉で養殖をされているトラフグに毒が無いそうです。温泉で?と思われる方もいらっしゃると思いますが、養殖する温泉には塩分が含まれていてトラフグも生きていける環境なのだそうです。海のトラフグはプランクトンなどを食べて栄養を蓄えますがこの温泉で養殖したトラフグはフグの餌を食べているので毒が無いそうです。そして場所は変わり石川県の郷土料理にはフグの卵巣粕漬けというものが昔からあるそうです。卵巣を2年ほど塩と粕漬けにすることで毒素が抜けて食べることが出来るそうです。このように日本の昔からの技術と新しい技術で毒の無いフグを食べることが出来るのです。
(間違っても素人が毒のあるフグを調理したりしないでくださいね…)

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=PemOBLVyV-s 

トラフグの旬は?

トラフグといえば山口県下関市が有名ですが、天然のトラフグは12月~2月頃と言われています。地域により若干異なりますが3月~7月頃が産卵期になり、夏場にかけてのトラフグは毒性も強く敬遠される傾向にあります。ただもう一つの問題は乱獲により漁獲量が減少しているということです。その漁獲量の少なさも高級魚として扱われる要因になったのだと思います。この漁獲量減少の対策として養殖のトラフグが重宝されるようになりました。今では高級料理店と言われている店舗でも養殖物を扱うことが増えています。養殖のトラフグは水温管理された環境で成長するために通年、流通が可能になり安定供給することが可能になりました。冬場の旬と言われていたトラフグは、今ではいつでも食べられる魚となりました。とは言いつつも養殖でもトラフグの養殖は手間が掛かり、調理の扱いも普通の魚とは違うので高級魚の価値として変わりはないです。

トラフグの代表的料理

高級魚として普遍的な価値を持つトラフグですが、代表的な料理としていくつかご紹介したいと思います。

フグ鍋


関西の方では「てっちり鍋」と言われており最近では、関東でも呼ぶ機会も多くなっています。フグの鍋はさっぱりとした身をポン酢でプリッとした食感を楽しめる料理です。

てっさ

刺身(てっさ)
こちらも関西地方ではフグの刺身をてっさと呼びます。歯ごたえがあるフグの刺身は、大皿に薄く切った刺身は、円を描くように並べて食べます。高級ですが刺身を一気に救い上げたくなるような甘みがあり美味です。

フグの唐揚げ

唐揚げ
唐揚げにすると表面がカラッと揚がり、中はふっくらと仕上がり贅沢な味わいになります。お子さんでも食べられるほど癖のない味わいです。

フグ ヒレ酒

ヒレ酒
日本酒好きの方なら一度は、飲んでみたいお酒だと思います。ヒレを焼いて香ばしくして、焼き面がついたら熱燗を注ぐとフグヒレの香ばしさと熱燗が混ざり合い、思わず唸る味わいになります。

これまでトラフグについてご説明してきました。高級魚で普段はなかなか食べる機会がないトラフグですが、ぐるめ亭では、この時期に「とらふぐ握り」をご用意しております。紅葉おろしを少しのせてトラフグ本来の味を楽しめる握りでお出ししております。養殖が普及して年中、食べられるても日本には、食と季節は密接な関係で結びついています。この機会にぜひ、お召し上がりください!ご来店お待ちしております。

>2021-2022冬の創作寿司はコチラ

とらふぐ握り