秋と言えばさんまですね!昨今では、秋刀魚の不漁などニュースで流れるなど古くから庶民の味として食べられていた秋刀魚の話です。秋刀魚の栄養や旬そして落語の「目黒のさんま」についても触れてみました。秋刀魚のことをもっと知って美味しく食べてください。
1. 秋刀魚の噺と言えば「目黒のさんま」
若い方が「目黒のさんま」と聞くと目黒のさんま祭を連想される方が多いのではと思いますが、ご年配の方などは、すぐに落語の噺だとピンとくるかもしれません。古典落語で江戸時代が舞台でお殿様が目黒に来た時に、家来が弁当を忘れてしまい、お殿様がお腹をすかせた時に秋刀魚の匂いがして家来になんの匂いかを聞くと「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚さんまというものを焼く匂いです。決して殿のお口に合う物ではございません。」と言いましたがお殿様は、お腹が空きすぎて家来に持ってくるよう指示をだし本来は、お殿様が口にするようなものではなかった秋刀魚が非常に美味しかった為に親族の集まりの際に、秋刀魚を用意するように指示をしました。家来が日本橋からさんまを仕入れたのを聞いて「秋刀魚は目黒に限る」たまたま目黒で食べた秋刀魚を所縁も無い目黒から仕入れるように指示をしたお殿様の無知が面白いという話です。秋刀魚が昔から庶民の食べ物であるという事がわかる噺です。
2. 北海道の秋刀魚は今が美味しい!?秋刀魚の旬は?
さんまの旬と言えばもちろん秋ですが、北海道の秋刀魚は7月から漁が始まり夏ごろまでは、餌も豊富なので脂が乗った秋刀魚が食べられるのです。因みに北海道は秋刀魚の水揚げ量も圧倒的に多く2位の宮城県の4倍弱にも及びます。その秋刀魚は徐々に三陸沖に南下して三陸では、8月終わりから11月頃までが脂が乗った秋刀魚が食べられます。しかし、本州へ長い距離を回遊すると脂が少なくなってくるので、北海道で獲れた秋刀魚は格別なのかもしれません。鮮度も良く生食(刺身)で食べても美味しいです。ただ、「目黒のさんま」の噺でもあるように秋刀魚は、焼くことにより秋刀魚の香ばしい香りが食欲をそそります。そして秋刀魚の栄養価は青魚に多く含んでいるDHAやEPAが豊富に含まれています。DHAやEPAは、血液をサラサラにしてくれます。最盛期になると価格も安くなる秋刀魚からDHAやEPAを摂取できる量を考えると、ある意味でコスパが最強かもしれません。さらにビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB2のビタミン類も豊富でカルシウムに鉄分も含まれているので体調が気になる大人の方から育ち盛りのお子さんまで幅広い層にありがたい秋刀魚なのです!
【ミニコラム】さんまの不漁は本当なの!?
近年では、秋刀魚の不漁のニュースが流れており今年も例外ではありません。不漁の理由としては、漁獲枠制限と外国の乱獲が原因とされています。秋刀魚が北海道に南下する前に漁獲されてしまい北海道沖にやってくる秋刀魚はサイズが小さいものが多くなっています。
このように日本では庶民的な魚として愛されてきた秋刀魚ですが、価格も高騰しているのが実情です。
3. 秋刀魚は焼いても炙っても刺身でも美味しい!
そんな栄養価が高く美味しい秋刀魚ですが、最近では、調理法も多様化してきていろいろな食べ方が出来る秋刀魚ですが、秋刀魚の美味しさは、どのくらい脂が乗っているかがカギになってきます。オホーツク海で成長した秋刀魚が丁度、今時期から南下を始めます。秋刀魚の好む餌が三陸沖まで豊富にあり移動しながら餌を食べた秋刀魚は、丸々と太った秋刀魚になります。ですから、あまり小細工をしないでシンプルに食べるのが一番美味しい食べ方ではないでしょうか?「目黒のさんま」のお殿様もお気に入りになってしまった秋刀魚の塩焼きは秋刀魚の香ばしさが楽しめる一品ですね。そしてもう1つは、刺身です。脂の乗りが楽しめてとてもジューシーです。刺身は刺身で秋刀魚の美味しさが楽しめます。
ぐるめ亭では、北海道から直接、空輸した秋刀魚の旨味・風味をお楽しみいただきながらお召し上がりになれます。
あなごは、うなぎと比べると淡白でさっぱりしています。ですから、天婦羅などにしてもおいしく食べられます。淡白でさっぱりしているので煮汁から作る甘いツメなどで食べるとより、あなごの良さが引き立つのですね。そんな、あなごは、うなぎと比べるとビタミンは少ないですが、他の魚と比べると栄養価は高いです。またミネラル分のナトリウム、カリウムが豊富です。そして、うなぎと比較するとカロリー、炭水化物、脂質などが低いので栄養価が高くヘルシーです。双方に美味しいうえに、栄養もあり魅力的な食材です!
ぐるめ亭では、北海道から直接、空輸した秋刀魚の旨味・風味をお楽しみいただきながらお召し上がりになれます。
北海道さんま
北海道から脂が乗った活きのよい秋刀魚を捌いて握りにしてお召し上がりになれます。酢飯との相性も抜群です。また、秋刀魚はアニサキスの問題もあり冷凍してから調理されます。北海道のお寿司屋さんでも鮮度が良い秋刀魚も一旦冷凍をしているそうです。冷凍して食べる歴史は意外と古く北海道では鮭のルイベなどがあります。先人たちの知恵で安心して食べられるよう鮭や秋刀魚を凍らせたという説もあります。最近では、冷凍技術の発達でマイナス60度の超低温冷凍技術で鮮度や美味しさも損なわず食べることが可能になりました。安心安全を目的として冷凍にしていましたが、最新技術で鮮度も保たれたまま食べる事が可能になったのでぜひ、ご賞味ください。
北海道炙りさんま
同じく北海道からの秋刀魚をそのままでも美味しいですが、皮を炙ることで秋刀魚の焼いた時の香ばしさと大根おろし、そして酢飯の組み合わせで楽しめる炙り握りです。日本の秋は食欲の秋です。そんな食欲の秋の代表格、秋刀魚で楽しみませんか?秋の夜長に辛口の日本酒でつまむ秋刀魚の握りというのも風情があって良いかもしれません…ぜひ、ぐるめ亭にご来店の際には秋の秋刀魚をお楽しみください!