今回は、高級魚とも知られている鱧旬や美味しい食べ方などについて書いていきたいと思います。魚を知ることで魚をより身近に感じておいしくお召し上がりいただければと思います。
1. 鱧の基本情報
・鱧の生態
鱧は、ウナギ目・ハモ科に分類される魚です。大きさは2m以上にもなり一見うなぎにも似た形をしていますが、口が大きく歯も鋭く嚙む力が非常に強く獰猛な性格をしています。体色は全体的に茶褐色をしていますが腹部は白く、体表にウロコがありません。
・鱧の生息地
鱧は、海水魚で西太平洋とインド洋など温帯、熱帯域に生息しています。日本には本州中部から南の方に生息しています。
・鱧が高級魚の理由
鱧は高級魚として扱われていますが、関西地方ではスーパーなどでも販売をされています。京都の料亭や旅館などで夏になると鱧料理として出されることが多いです。京都の祇園では、夏になると鱧祭りなるお祭りも催されています。
鱧祭り:https://kyototravel.info/hamomatsuri
高級魚と知られている鱧ですが、見た目が鰻や穴子のようでウツボのように獰猛な一面を持つ鱧が何故、高級魚として扱われるようになったのでしょうか?鱧の価格は鰻と同程度です。(そこそこ良いお値段ですね…)でもうなぎは高級魚とは呼ばれません。鱧は、調理が非常に難しい魚です。鱧は皮と身の間に骨が連なって、そのまま食べれば口の中が骨だらけで口の中をけがしてしまう事もあります。そこで職人が骨切りという技で骨を取り除きふっくらとした身だけを美味しく食べる事が出来るのです。鱧の美味しさ+職人の腕によっておいしく食べられるようになるので、それが、鱧が高級魚として扱われる理由になります。
・鱧の栄養
鱧には豊富なたんぱく質が含まれています。また目・皮膚などの粘膜を健康に保ち夏バテや貧血などにも効果があるビタミンAが豊富に含まれています。DHAなども豊富に含まれているのでうなぎ同様に暑い時期に食べると健康維持になります。
2.鱧の旬はいつ?
鱧の旬は6月から7月が美味しい時期と云われています。この時期は、産卵期を迎え養も豊富なので美味しいのだと思います。先程も申し上げた通り、京都では鱧祭りもあり夏の観光シーズンになると多くの観光客が鱧を食べているのではないのでしょうか?
3. 鱧のおすすめの食べ方
最後に鱧の美味しい食べ方を紹介していきたいと思います。
鱧料理といえば…
・鱧の湯引き
鱧料理といえば鱧の湯引きではないでしょうか?湯引きは生臭さを取るための調理方法でもありますが、鱧の白身は夏の時期は特に産卵期を迎えるにあたって脂がのっていてあっさりとした味わいの中に濃厚な旨味も感じられる事ができます。きれいな見栄えも人気の様相です。
ふっくらふわふわの食感…
・鱧の天ぷら
白身魚は、揚げ物にするとふっくらふわふわとした食感で美味しく食べられます。湯引き同様にあさっりの中に濃厚な旨味を感じられ衣のサクっとした感じが相まってビールやハイボールなどにもぴったりです。
香り高いお吸い物として…
・鱧のお吸い物
関西では、関東と比較してお吸い物が好まれています。お出汁をとった吸い物はお出汁の良い香りが食欲をそそらせます。お吸い物にすることで鱧の旨味をそのまま感じられます。
この時期のぐるめ亭のおすすめは「鱧」です。鱧の湯引き、鱧天ぷら、鱧のお吸い物をご用意しております。産卵期を迎えたこの時期は、栄養も豊富で鱧の旨味をより感じられます。ぜひ夏に鱧料理をお召し上がりください。