今回は、マグロの部位について説明していきたいと思います。マグロは部位によって値段も変わってきます。赤身、中トロ、大トロなどは一般的ですが、その他にもいろいろな部位があります。部位によって肉質も変わってきて調理の仕方もいろいろな方法があります。
赤身
マグロの赤身は、背側や腹側の脂肪の少ない中心部分から切り取られます。脂肪が少ないため、淡い赤色をしています。脂肪が多いトロに比べてあっさりとした味わいで、ヘルシーな食材として人気があります。マグロの赤身は、刺身、寿司、丼ぶりなど、さまざまな料理に活用できます。また、鉄分やビタミンB12など、栄養価も高いです。
中トロ
中トロは、腹部の脂肪と赤身のバランスがよい部分から切り取られます。トロほど脂は多くありませんが、適度な脂の甘みと赤身の旨味が味わえます。中トロは、刺身、寿司、丼ぶりなど、さまざまな料理に活用できます。また、トロよりも価格が手頃なので、マグロの中でも人気の高い部位です。中トロの選び方としては、脂ののりが適度で、色鮮やかなものがおすすめです。
大トロ
大トロは、マグロの腹部にある脂肪の多い部分から切り取られます。トロの中でも特に脂が多く、とろけるような食感と濃厚な味わいが特徴です。大トロは、刺身、寿司、丼ぶりなど、さまざまな料理に活用できます。また、希少部位のため、高級食材として扱われています。食べ方としては、刺身でシンプルに味わうのがおすすめです。また、寿司や丼ぶりにしても美味しくいただけます。
ここからは、少し珍しい部位を説明していきたいと思います。
頭肉
マグロの頭部からわずか1kgしか取れない希少部位「脳天」。別名「頭肉」とも呼ばれ、脂がのった濃厚な味わいが特徴です。
そのまま食べると、独特な歯ごたえを持つ筋が気になることもありますが、炙ることで筋が柔らかくなり、とろけるような食感に。ネギトロにすれば、筋も活かした深い味わいを楽しめます。
筋を取り除けば、刺身としてマグロ本来の旨味を堪能できます。希少価値の高い脳天は、様々な調理法で至極の味わいを楽しめる、まさにマグロの宝石と言えるでしょう。
ほほ肉
ほほ肉は、目の奥からエラにかけての部分で100㎏中1㎏ほどしか取れない希少な部位です。濃い赤色と所々に入っている筋や脂のサシは、牛肉みたいです。肉質は硬く加熱してステーキにして食べられることが多いです。
カマ
胸ビレの付け根にあるカマは、その形状から鎌と呼ばれています。焼いて食べると、香ばしい風味とジューシーな味わいが堪能できます。さらに、カマトロと呼ばれる希少部位は、骨に沿ってスプーンで丁寧にそぎ落とすと、トロけるような食感と濃厚な旨味が楽しめる絶品刺身に仕上がります。カマは、焼き魚としてだけでなく、刺身でも楽しめる部位です。
尾の身
セリで並ぶマグロを並べていると一緒についている切り身。マグロの状態を見るためにマグロと一緒に並んでいます。その一部を彩る「尾の身」は、尾びれ部分にあたる部位です。筋があるため、加熱調理がおすすめ。特にステーキは、力強い味わいと弾力のある食感を楽しめます。香ばしく焼き上げた尾の身ステーキは、肉汁溢れるダイナミックな美味しさです。